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2017.07.27 Thursday

くり抜き

JUGEMテーマ:陶芸

 

  陶芸には様々な作り方があります。

 

くり抜きもその一つ。

 

作り方もシンプルにやれば、成形してくり抜いて蓋をするというだけのものになります。

 

    

    

    (花器。現時点では結構お気に入り)

 

 久々にくり抜きをやりました。まだ素焼きすらしていないので、今後どうなるかが楽しみです。

 

 

 

    

    (花器。明らかにやり過ぎ。私の美的感覚を超えてしまっています。)

 

 くり抜きをやるにあたって、大事な点はある程度固まってからくり抜く事。

 

接合の際には、粘土を固さを合わせる事。そして内部の厚みを極力均一にすることです。

 

 

 

    

    (やや正統派のものも1つ)

 

  今度は50センチクラスのものをくり抜きでやってみたいです。

 

 デカいのは粘土の塊を成形するのが非常に大変ですが、楽しいので今年中にはチャレンジしたいですねー。

 

 

 

    

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2017.07.25 Tuesday

小石原焼きと福島善三さん

JUGEMテーマ:陶芸

 

 小石原から初めて人間国宝が誕生しました。

 

人間国宝という肩書に色々思われる方がいらっしゃると思います(人間国宝が皆すごいわけではないなど)が、

 

現代の陶芸において人間国宝になっておられる方は皆

 

間違いなく素晴らしい作品を発表しています。

 

 そして福島さんの作品も、前例に漏れなく、私の様な若輩者から見ても素晴らしい作品を発表しておられ、

 

過去の人間国宝の方々と比べても何の遜色もない方だと思います。

 

 

 以前の鉄釉の作品などからずっと評価されてきた方ですが、現在は中野月白釉と飛び鉋を彷彿とさせる文様で

 

作品が構成されています。何が凄いのか簡単に言うと、

 

まず釉の色と質感。仄かに青白くて美しく、この色と質感は福島さんしか出せない表現であること。

 

(恐らく釉がかかっていないであろう)黒のラインを残すセンス(素地の黒のラインがすごく効いています)。そして形。

 

全てが調和していている事。

 

 色々書きましたが、何より作品に気品がある事が一番素晴らしい。

 

天皇のバックに島岡達三の皿が飾ってありましたが、あれが福島さんの作品であっても雰囲気に調和すると思います。

 

ご覧になった事が無い方は、是非一度自分の目でご覧なると良いですよ。

 

 

 今回小石原は水害の影響で、多くの窯元が大きな惨害に合われています。

 

今回の福島さんの認定がきっかけとなって、一刻も早い復興を願ってやみません。

 

 

 実は私の窯の生徒さんがボランティアに行かれました。

 

彼女の事を非常に誇りに思うと同時に、私は自分の身の回りの忙しさにかまけ、

 

自分の事の様に気持ちに共感していたにも関わらず、

 

ボランティアという発想自体浮かばなかった事に、罪悪感と自己嫌悪に苛まれました。

 

でも結局何もしていません。やはりボランティアも現状出来ません。

 

 ですが何か私でも出来る事を考え、それを実行する事で力になろうと思っています。

 

 

    

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2017.07.21 Friday

Yさんお上品な作品を作る

JUGEMテーマ:陶芸

 

 

   前回あのデカい大作を作られたYさんの登場です。

 

 今回は自分を殺しに殺して、非常にお上品な作品を作られています(現時点)。

 

    

  (ご自身でデザインをされたわけでないのがちょっと残念ですが、こういう風に作る事も可能なんです。)

 

 

 ペーパーワークの厚紙を長方形に切った粘土の上に置き、

 

下敷きの様なもので粘土に押し付け型を取ります。

 

そして呉須という青い顔料を化粧(白いべちゃべちゃの粘土)で溶き、はたきながらのせて行きます。

 

それから四辺をたたらで(平べったい木の棒)持ち上げて角皿にし、

 

最後にペーパーを外して完成。

 

 

    

    (正方形に近い角皿も作ってますね。)

 

 粘土は持ち上げても重力で垂れてきますので、それを防止する為に、うちではプラスチックの三角のパイプを

 

下に引いて乾燥を待ちます。

 

 

     

              (志田英男さんの様な色と質感ですね)

 

 いや、まだありました。足つけたようです。

 

足とかどうって事ないと思われるでしょうが、これが結構いや非常に大変なんです。

 

まず足が1つでも外れたら没になるという事。それから足が点で支える為、それ以外の部分が沈むという事。

 

何もせずとも粘土というのは、乾燥過程において非常に反りやすいものなのです。

 

 それをストレスが違う部分を作る事でより顕著になります。作家によっては後から全てボンドで止める方もいる程です。

 

裏にも釉薬を掛けたい。高級感を持たせたいとの理由で、果敢にチャレンジされるYさん。

 

 全ては使用して頂く人の為。実はこれは贈答用なのです。

 

自らを殺して装飾を最小限に抑えているのもこれが理由です。

 

 

 

  陶器を購入したり、頂いたりする機会があると思われますが、

 

それが手作りならば、大変な手間暇と作り手の思いがこもっている事を少しだけご承知おきして頂いて

 

使って頂ければ、作り手としては大変に嬉しい限りです。

 

 

   

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2017.07.19 Wednesday

窯、完全に沈黙

JUGEMテーマ:陶芸

 

  電気窯が動かない。素焼きが出来ない。

 

厳密には温度上昇が始まるとその瞬間にブレーカーが落ちる。

 

陶芸やっている上で、窯トラブルなんて日常茶飯事なんですが、この症状はかなりまずいです。

 

まず電源は入るので、大元の電気系統のトラブルではない。そして窯が動き始める瞬間に止まるので、

 

配線に問題があると推測されます。しかも窯の外の配線にほぼ間違いなし。

 

 窯内の配線のトラブルならある一定以上から温度が上がらないという現象になるからです。

 

うちの窯で一番疑わしいのが表の碍子(がいし)部分。

 

     

    (何十年眠っていたのだろう。初めは動かなかったのですが、

     ガチャガチャやっているうちに起きました。good morning!Mr.voltmeter!!)

 

 

  こいつで電圧を測定すると流れてはいけない部分に電流が流れている反応あり。

 

    

    

   (具体的には縦の長い鉄の版に電流が流れない様に碍子で絶縁しているのですが、

    これに電流の反応がありました。)

 

  しかし、配線と鉄版にはどこも接地している部分はありません。

 

 繰り返し使用していると熱によって配線が垂れたり切れたりしてトラブルが生じて来るのです。

 

 

  状況は不明ですが、電流の流れに誤りがあるのは明らかなので、

 

 この表の碍子と配線を全て外してみることに。

 

 

    

    (写真ではわかりづらいですが、真ん中から上部において斜めに色が変色しているのがわかります。)

 

 

   これでトラブルの正体がわかりました。

 

 碍子を止めるネジと鉄板の間に煤が舞って放電が起こり、電気が鉄板まで流れていたのでした。

 

 つまり碍子の真裏の事なので、わからなかったのです。

 

  パーツを全て取り換え、煤を綺麗にし、煤の出ている穴を極力塞ぐと(完全に塞ぐ事は出来ませんでした)、

 

 漸く復帰を確認。

 

  このまま素焼きを行いましたが、完全に復帰して問題は生じませんでした。

 

      

     (直した後の絵。こんな汚くてもしっかり直ってんですよ笑)

 

 最近は本焼きにおいて、設定した焼成時間前にブレーカーが落ちる事が多く、煤巻きが原因と踏んでいましたが、

 

 この様な部分の煤巻きとは思っていなかったので、やっと全て問題が解決したという安堵感でいっぱいです。

 

  煤巻きはガスを出して、高温に達すると(窯内のガスが燃焼して煤に変わりそれが蓄積する頃合いの為)ブレーカーが落ちる

 

 というのがセオリーなのですが、今回の様に煤が巻きすぎて完全にエンジンがかからないという現象は大変稀です。

 

 ですがこれが起こった事により問題が解決出来たので、良かった?んでしょう笑

 

 兎も角一安心です。

 

   

     

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2017.07.17 Monday

没蔵出し

JUGEMテーマ:陶芸

 

 陶芸に没はつきもの。

 

良い作品の影には数限りない失敗駄作があるものです。

 

     

 

   質感は悪くないんですが、かっちりしたデザインとのバランスが宜しくないです。

 

 新しい化粧と土を試したのですが、全然思い通りに行っていないのも×。

 

 

 

     

     (粉引き花器)

 

 新しい化粧。仁清で仕込んだ化粧ですが、全部橙色で変化がなくつまらない。

 

 主役で使う事はないですね。使うならサポートや裏方の様な感じでしょうか。

 

 

     

     (青釉斑飯碗)

 

  好きな方もいらっしゃると思いますが、私はもう少し上品さが欲しいところ。

 

 もう少し落ち着いた感じが良いので、これを作る事はもうないでしょうねー。

 

 

   

     

     (40僖ラスの鶴首花器)

 

  口の大きさに違和感を感じながらも、最後まで仕上げた結果やっぱり口が大き過ぎたと思った鶴首。

 

 写真ではわかりづらいですが、表と裏に素地に傷をつけていて、加えてピンクにも窯変しているので

 

 見所はあり。上品な感じですが、やはりバランスの悪さがネック。しかもこれはかなり重いです。

 

 

  陶芸は一日にしてはならず。

 

 良いものを作るのは大変です笑

 

 

 

   

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