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2016.01.05 Tuesday

化粧を仕込む

JUGEMテーマ:陶芸

 (通称ミル(愛称ではない)。中に釉薬の元となる鉱物や土や灰を入れて攪拌させるもの)


 今回は化粧(化粧土とも言う)の仕込みを見てみましょう。

化粧とは作品の上に塗る、別の土の事です。


良い化粧とは、素体(作品の事)と親和性があって、色質感が良く、且つ窯変が狙えるものです。




(まずミルに玉込めます)

玉を入れるのは綺麗に混ざるようにする為です。






(鉱物投入。分量計算中)






(土を用意して投入)







(水入れます。摺り切りまで)
この時点でこいつの重さは、推定45キロ程に。
それを↓の様に設置する必要がある。つるつるでむちゃくちゃ重い。





(セッティング完了。電動でくるくる回ります。次の日まで回して後は濾して完成)


 化粧自体の写真や、作品における化粧のお話はまた後日。

 
最後に化粧を使用して出来た典型的な作品をご紹介して今日は終わります。






2015.12.26 Saturday

施釉2

JUGEMテーマ:陶芸

上着はナイキでお気に入り(どうでもいいですね)

 
 昨日に続いて釉掛けの第2弾コンプレッサーによる施釉です。

これは釉薬を霧状にして噴射する施釉の仕方で、コンプレッサーにしか出来ない質感に仕上がります。


 前回のもっちゃんの掛け方だと、釉薬を重ね掛けした場合(1回乾かした後もう一回施釉する事)、

大変に厚くかかる可能性があるのと(もちろんそれを狙う事もあります)、鉄釉系等の釉薬は重く、

重ねる側で使用してしまうと下の釉薬の色が鉄釉に塗りつぶされてしまいます。

ですが、コンプレッサーなら粒子が細かくのるので、鉄釉系を上塗りする事も可能になるわけです。

下地と上地を変えるだけで作品の仕上がりは全く異なって来るので、狙う価値は十分にあります。


(靴も実はナイキで(ry)

 その他にも、大作など持てない大きさのものや、あえて極薄に掛けたい時などもこれ。

風や釉薬の濃度やスプレーの設定等で、施釉が非常に安定しない事と準備と片付けが面倒臭い事がネックですが、

スプレーでの施釉はそれを補って有り余る利点があります。

 因みに上記の施釉は緑釉を掛けているところ。灰釉→鉄釉→緑釉と3重がけをしている事もありコンプレッサーを選択。

釉薬を増やす事は、安定性を欠く事に繋がり非常に博打要素が強くなります。

 このコップは人様に売ったり差し上げたりするものではないので、気楽に施釉。

もしも博打に勝って偶然良い仕上がりになれば後日アップ致します(ほぼしないという事)tougeika



 
2015.12.26 Saturday

施釉

 
JUGEMテーマ:陶芸

 前回紹介したもっちゃんの施釉(作品は昨日ご紹介した猿)

 
 素焼きが終わった後、施釉します(マスキング等して施釉する時もあります。マスキングとは釉薬がかからない様に、

テープを貼ったり、ラテックス(陶芸用のり)を塗ったりする事で、釉薬がかからない部分を模様にしたりもします。

以前ご紹介した拙作ハイカップの文様もテープでのマスキングによる表現です)。

施釉後は本焼をして完成です。

 
 今回は施釉の具体的なやり方の1つについてのご紹介です。

もっちゃんがやっている施釉方法は一番オーソドックスな方法。鉤爪の様な鋏型の器具でしっかり作品を挟み込んで、

ポリタンクに入っているドロドロの液体(釉薬)に3秒程漬け込んですぐに引き上げます。鉤爪状になっているのは

持つ面積が大きいとそこに釉薬がかからないからです。写真の様に小物だと問題は無いですが、大きいものだと結構な

握力が必要になります。



 素焼きの陶器の吸水性は凄まじく、施釉でべちゃべちゃだった作品が10秒ほどで持つ事が出来る程に乾燥します。

 
 彼女がかけているのは透明釉。うちの窯では化粧などをかけて(化粧は別記事参照)窯変を狙うか、

土そのものの風合いを魅せたい場合にかける釉薬です。

 
 これで彼女の猿は本焼を経て完成です。

さてどんな作品に仕上がっているのか、結果は焼き上がり12/30以降(近いうちに)にUP致します。


 
2015.12.20 Sunday

貫入

JUGEMテーマ:陶芸


 秀高窯の特色として、貫入(かんにゅう)があります。

少々見辛いですが、右の湯呑みと左の湯呑みを見比べて頂きますと、右にはヒビの様な模様が入っているのが確認出来ます。

これが貫入です。左はまだあまり使用していないのに対し、右のものは大分使い込んだ為です。

焼成時に貫入を入れる焼き方もありますが、うちは使用していく中で自然に貫入が入る様な焼成をしています。

昔から貫入は陶器の見所の一つとして大変珍重されてきました。

器を日々使用する中で、その変化を楽しむというのは日本人の感覚として割合受け入れ易いものかと思われます。

新品よりも使い込んだ方が良いという感覚は日本人だけのものかと思っていましたが、ペルシア絨毯にもその感覚はある様です。

きっと私が知らないだけで、世界には他にも貫入を愛でるのに近い感覚があるのかもしれません。

 
 貫入が入るものの特色として、低温で焼成する為、どうしても焼き締めが弱い事により、

使い始めは水が沁みたり(米の磨ぎ汁を何度か入れる事によりほぼ止まります)、

丈夫な器と比較して割れやすかったりと短所もあるのですが、工芸品を日常でも使える様にという考えで作陶しております

(実はこの様に焼成する方が普通に焼成するより技術的はとても困難なんです^^;)ので、

じっくり愛でながら陶器と共に日々を送って頂けたら、きっと素敵な陶器に育ってくれるはずです。

 
 もし、このブログをご覧になった方が水が沁みたり、割れやすかったりする陶器に出会って不満を持たれた経験がおありなら、

少し考え方を変えて頂けたなら、案外可愛いものに見えたりするかもしれません。

 
2015.12.19 Saturday

鉄釉

JUGEMテーマ:陶芸


  鉄釉は文字通り鉄が釉薬に使われています。

鉄は含有量の多寡や焼き方で青色または緑色、それから黄色や赤、黒と様々な色に変化する要素を備えています。

非常に面白い素材であり、鉄釉だけを扱うスペシャリストの様な方もいらっしゃいます。

上の画像は、弁柄(鉄です)の含有量が多い鉄釉を掛けたシンプルなもの。

光沢があまり無く、寂び色の渋い感じが出ています。個人的には悪くないけど後もう一歩というところ。

もっと良いぐい呑みをつくりたいところです。

 
 どうでも良いですが、中の液体は「義侠」という名前のお酒。お燗酒の王道を行く素晴らしいお酒です。

基本は冷酒や冷や酒が好きなんですが、寒い時期に飲む燗酒は背骨から暖まる様な感じで大変素敵です。




防寒具に身を包み、酒を啜って悦に入る著者


 
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