2016.02.03 Wednesday
マダム達の心行かし
JUGEMテーマ:陶芸

(あまりに忙しかった為、今回写真はありません。)
Madams(淑女の方々)がろくろ体験にお越しになりました。
8名の予定だったのが、1名減って7名でのご来窯。
うちの窯のろくろは12台あるのですが、一気に全て回すとブレーカーが落ちてしまうのです。
系統も4つにわかれているのですが、かなり使える電力量に差があり、イマイチわからずじまい。
そういう事もあり、今回は前半と後半で別れて体験して頂く事に。
⋆うちの窯の体験はお一人様1キロ(ロクロなら3つ4つ作品が出来上がります)をお渡ししています。

(写真はイメージ画像。見えづらいが左側にもう一つ虹がかかっている。きれい。)
いつも粘土の捏ね方から体験して頂いているので、荒練りからの菊練りを皆様で体験。
少しご経験のある方ならおわかり頂けると思うのですが、陶芸は土捏ねからして難しく、
しかも非常に重要なわけで、当然私が仕上げをさせて頂くわけです(親父が1人分だけヘルプ)。
ロクロの使い方をご説明した後、こねた粘土をロクロにセットしてスタート。
土の伸ばし縮みをやって頂きます。皆様悪戦苦闘されながらも少しずつコツを体得されていく皆様。
さて、土取りや、絞りなどを説明しようと思った隣で、
いきなり親父がデモンストレーション。しかもかなりのガチ轢き。
(終わって親父に尋ねたところ、デモの途中で飯碗が欲しいと言われた。
土取りを適当にしていた為、大きさが足りず已む無く大きくした結果、薄くなったとの事。)
集団の方へ細かい工程を1つ1つ伝えるのは困難なので、完成までデモはわかるのですが、
ガチで轢いてしまうと薄くなり過ぎて体験の方が作品に全く触れられなくなるので
デモの場合でも、私はいつも完成まで7割、8割で止めて余裕を残して、体験の方にちょっと手を加えて頂いています。
ロクロというものはとても難しく、尚且つ右も左もまだわからない体験の方々は、仕上がりが綺麗になる為
手伝ってもらう事を段々求める様になるのですが、いきなりMAXで最後までやってしまうと、
最初から、完成まで形を作ってもらいたくなる傾向があります。
故に、皆様の作品を片っ端から、ほぼ我々が作る事に。
(私の基本的な考え方として、体験の方には難しくても
ちょっとずつコツを掴んで頂いて(1つ1つの工程で困難があれば、全て手助けさせて頂きます)、
多少いびつでもご自分の作品を残して頂く事が念頭にあります。
おまけとして私がある程度轢いたものを1つ(当然ご希望ならいくつでもw)お渡しして、仕上げだけして頂く事。
その方が満足度、陶芸へのご理解、作品の完成度や愛着といったものがバランスよく高くなるのではと思っています。
ですが、何よりもその方が求めておられる事を理解し、楽しかったと思って頂く事を最優先に考えます。)
そういう私の気持ちは崩れましたが、集団の方々を一斉にご教授させて頂く場合、
父親がした様に細かい工程の説明を省いて、一気に完成の形までもっていった方が結果的に良い事も事実。
(初心者の方はマンツーマン(かせめて1:2)でつきっきりでないと到底教えられず、作品が出来ないからです。)
私は8割程轢いて(ガチでの作陶は流石に良くないです)、
ちょっとアクセントをつけて頂いたり、鹿皮や紐で切る体験をして頂いたりして、
何とか皆様3つ4つ作品を残して頂く事に成功。
昼食を挟んで、後半組みの3方にバトンタッチ。
さてまた土捏ねから1つ1つ体験して頂き、ロクロに土をセットして頂いてからある事に気づく。
親父がいない。
後半組みの方は前半見学されていたので、当然前半の雰囲気を引きずっているわけです。
土の伸ばし縮みだけやって頂いた後、やはり私がほとんどの工程を作る事に。
私が1人の方の作陶なり、修正なりをしている間、他のお2方は自力で何とかされようとしているのですが、
こちらが細かいポイントを伝えきれていない事と、綺麗な形を見ている為、ほぼ私待ちの状態。
もうちょっとマンツーマンでついて、色々細かい点を説明させて頂く事が出来たら、
ちょっとした閃きで大きく上達が見込める様な雰囲気の方々だったので、それが些か悔やまれるところ。
結果、後半の方々も、3つ4つ作品を残して頂く事に成功。
結局最後まで親父戻ってこず。
(どういった用事かは不明だが、同級生が来てその応対をしなければならなかったとの事。)

(秀高窯は庭に四季折々の花が咲き、それを楽しまれている教室の方やお客様が多くいます。
ですが私というフィルターを通すと、「とても綺麗な赤い花」となります。椿ですかこれ?)
上手くこちらが対応出来たのか。それはいつも気になるところ。
私の主観なので真偽の程は定かではありませんが、
皆様楽しんでおられる雰囲気だったので、今回は成功と言ってよいのか。
*次回はもっと体験の方が楽しんで頂く為に頑張ろう。そう思った一日でした(毎回思います^^;)。
*次回=秀高窯では、ろくろ体験は、ただろくろ体験するだけに非ず。
ろくろ→削り→施釉 と全て体験して頂けるのです(しかもたった1500円!)。
こんなところはあんまり無いと思います。
故に次回とは別のお客様ではなく、今回と同じ方々。具体的には来週です。

(ランキングも上位に来て、既に恵まれている私に更に愛の手を。)
- コメント
- コメントする