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2016.02.10 Wednesday

技法紹介:蝋抜き

JUGEMテーマ:陶芸
 
 考え方は工芸会よりな私ですが、それ以外の考え方に対し排他的ではありません。

寧ろ日展系の様なコンテンポラリーアートに通じる雰囲気は、

積極的に評価しています(でも良い作品を作るにはとても難しいとも思っています。)


 
  
 (デザインだけは反工芸会的)

 今回の技法紹介は蝋抜き。

折角なので、Virtual InsanityのPVくらいシンプルで格好良い(言い過ぎ、しかも少し古い)

私のカップを例にご紹介申し上げます。

 本来ならば製作過程を順に追って、分かりやすくご紹介したいところなんですが、

今本焼き中で製作過程を追うと1ヶ月後くらいになる為、やむなく既存のものでご説明する事をお許し下さい。


  
 (120度程回転した絵)


 蝋抜きとは本来、文字通り蝋を塗って釉薬をはじく事を意味していました。ですが、

昨今では、撥水剤やラテックス、マスキングテープ等で、釉薬をはじく事自体を蝋抜きと総称して呼ぶ場合が多い様です。

蝋抜きの技法とは、釉薬の掛かっているところと掛かっていないところのコントラストにより、

釉薬の部分もしくは蝋抜きの部分の文様を魅せる事が醍醐味になります。

 そういう意味でも、このカップは蝋抜きという技法の非常にわかりサンプルというわけです。


  
 (もう120度程回転した絵)

 このカップはマスキングテープを任意の大きさに切り取りマスキングした上で施釉したもの。

単にテープをそのままベタベタ貼っただけだと思われるでしょうが(それはその通りなんですが^^;)、

カーブしている曲線に、直線で遊びの無いテープはそのまま貼れないので、1つの直線にしても、

テープ2、3回継ぎ足してシャープなラインを造っています。0.1ミリでも繫ぎがずれると格好悪いので、

それこそ最新の注意で継ぐ必要があります。

 外はまだ楽なんですが、内側は非常に貼り難く、何回も貼り直しをしています。

文様自体は単純ですが、これ1個にテープを貼るだけで

30、40分くらい掛かっています(冷静に考えると言う程掛かってないですね^^;)。

 
  
 (内側。もちろん色が薄いところが焼き締め(釉薬がかかっていない)部分。)

 おられないとは思いますが、これにインスパイアされた方にアドバイスをするならば、

焼き締め部分は基本脆いので(うちは低温焼成の為、特に水の沁みなどが懸念があります)、

内側は多くの面積を施釉した方が実用的です。


  
 (高台。右上の汚れっぽく見えるところは私のサイン。)

 基本的に蝋抜きという技法は、他の技法と併せて作品を表現する事が多いのですが、

単純な蝋抜きだけでも色々アイデアを練れば素敵な作品に仕上がります。


 陶芸を始めたての皆さんや、陶芸体験したい方(うちの秀高窯は蝋抜きの体験も、ご希望があればして頂く事が出来ます)

この技法は比較的簡単なので、これから始められるのも良いと思います。

 そういえば、以前にご紹介させて頂いたハイカップも技法は蝋抜きだけの作品です。
 


  
 (使用しているマスキングテープ)

 模型屋などで売っているスリーエム社製、マスキングテープ。

後のりが残らないので、大変重宝します(欠点はテープの上に鉛筆で下書きしても見えづらい事)。ちょーお勧め!

(私はこのテープ買う為だけに、片道1時間かけて博多まで買いに行っています。)


 
 
 またいつか、違う技法のご紹介をさせて頂きます。

それでは皆様また明日。



 
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