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2017.07.12 Wednesday

陶芸のある風景2

JUGEMテーマ:陶芸

 

 続き

 

珪砂の山にはひたすら手刀の訓練をしていた。

 

何の影響かは忘れたが珪砂に向かって手刀の突きを入れるのである。

 

すぐに指先の感覚が無くなったが、それからが本番と思ってひたすらに突いた。

 

それが珪砂の山と知ったのは、この仕事を始めてからである。

 

 血が出るまでやろうと決めていたが、血が出た記憶はない。

 

 

     

      (現在の風景)

 

 

 シイタケ栽培場は秘密基地に使った。

 

腐食した倒木と枝葉を組んでその中で息を潜めていた。

 

敵の動向を探るのだ。敵は陶園の人々全てである。

 

誰彼が心配して探しに来た時に見つかったら負けだ。偶にやり過ごしたが、よく見つかった。

 

近所の友人達もよく一緒だった。

 

 

 作陶場での一番の思い出は、幼稚園の頃のものだ。

 

ろくろのスペースに入るところに渡しの細い木がある。その渡しを上げて中に入るのだが、

 

そこに腰掛け私は靴を履いていた。紐靴だったのか覚えていないが、

 

その際バランスを崩して後ろの、ろくろの角に頭を強くぶつけた。

 

 血がいっぱい出て、その血を見て私は泣いた。タオルが何枚も真っ赤になった。

 

そしてそれを見てまた多いに泣いた。その後は病院に行ったがそこからは覚えていない。

 

 

  ろくろに殺されかけた私は、今ろくろで商売をしている。

 

 謂わばろくろに生かされているのだ。

 

  私は因果という思想を支持していない。だがここで結ぶ言葉はこうなるだろう。

 

 因果なものだ。

 

 

     

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