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2017.06.29 Thursday

ある陶芸家のある一日。その翌日。

JUGEMテーマ:陶芸

 

 

 出勤してやること。

 

珈琲とお茶を入れる。留守録の再生、換気、掃除、旗出し 以上。

 

 

 さて、昨日からの続きだ。

 

 

 漏斗を花器の口にあて内側に釉薬を注ぐ。

 

昨日上辺を3センチ程マスキングしたのは、注ぐ時、そして出す時に釉薬が垂れるのを防ぐ為だ。

 

釉薬は液体だが独特の粘りがあり、柄杓に伝いやすい。

 

 今回は上手く釉が切れてくれた。後は上辺のマスキングテープを取り、

 

作品を掴むハサミで固定し逆さまに釉薬につけ込む。時間は3秒弱。

 

 10を数えるまでもなく、尻から急速に乾いていく。すぐに臀部を直に持ち直す。

 

ハサミの僅かな上にのった釉薬が流れて厚くなり、色がそこだけ変化するのを防ぐ為だ。

 

釉薬は厚みでその色が変わり、0.5秒つけ込む時間が違っても色が違う。

 

 完璧に均一にしようとする感覚は宜しくない。

 

焼成すれば、粗だと思った部分が無くなる事も多く、更にはその不均一性が重要な景色になる事もある。

 

肝要なのは焼成後のそのイメージだ。

 

 だが、結局のところ、上手く行くか、いつも正直よくわからない。

 

上手く行っているイメージは湧いているが、それは適切な言葉を探せば、「願望」という表現が妥当だろう。

 

ただそのままイメージ通りに行く事もある。正解には毎回1个曚匹砲犬蟯鵑辰討い覺恭个ある。

 

 今回は軒並み上手く行った気がする。後は焼成を待つだけだ。

 

 

 

 次にあのデカいのを仕上げる。

 

口の曲がっているのをもっと曲げて3角形にしてみた。遠目で出来を見るがやはりどうもしっくりこない。

 

仕方なく元に戻す為水をつけもう一度活を入れたが、曲げた3角形が中々元に戻らず、

 

ヘタるのが怖いので、ある程度やって結局これはまた明日回しに。

 

 全くもって良い感じがない。あの台詞がリフレインする。

 

胸に七つの傷を持つ男のあの有名な台詞だ。念の為断っておくがジャギではない。

 

急速にやる気が萎える。

 

 珈琲を一杯飲んでスマホをいじった。

 

 

 冷房の唸る音に我に返った頃、

 

  蝋抜き用のマスキングに取り掛かる。

 

 蝋抜きとは、釉薬がかからない部分を作るため意図的にマスキングし、

 

 その釉薬がかかっているところとかかっていないところの差で文様を描くという技法である。

 

 以前は本当に蝋を使用してマスキングしていたことから蝋抜きと呼ばれる。

 

 現代では専らテープかラテックスというのりか撥水剤という液体のどれかを使う。

 

 

 

    

 (鎬手(土を掘った文様)と蝋抜き。緑色のテープでマスキングした絵。

  蝋抜きは化粧や釉の重ね掛けなどを入れることで非常に多くのバリエーションが出来る)

 

 

 

 

    

    (地味で面倒な作業。2つマスキングするだけで5時間程。結局2日に渡った。)

 

 

 只管テープを貼る機械になる。故に思考は飛ぶ。

 

あのデカい奴をなんとか甦らせれる術はないのかと模索していく。

 

テープ貼りの作業途中で覆っているビニールをチラチラ剥いでイメージを固める。

 

 

 あれをこうしてこうしたらいいかもしれん。

 

イメージが固まる頃、テープも貼り終わっていた。

 

よくわからないが、何故か非常に疲れた一日だった。

 

 

 明日は釉掛けとデカいのの手直しをする。

 

そして無論持山氏は来なかった。

 

 

  

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