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2017.06.18 Sunday

ある陶芸家のある一日。

JUGEMテーマ:陶芸

 

 出勤するとまず窓を開けた。

 

土にまみれた室内のにおいと外のにおい。換気は心が僅かに軽くなる。

 

 まだ暑すぎるという事はない。ただ日が高くになるにつれ冷房を入れる必要があるだろう。

 

同僚の持山氏が年中花粉症という悲劇体質の為にも窓は閉じる必要がある。

 

ただ昼寝好きな彼女。そもそも今日出勤して来るかが問題だ。

 

 現在作陶中の大作を覆っているビニール(乾燥防止)を取り、本日の作業に向かう。

 

 

 今日は素焼きの窯出し。前日休日出勤にて8割方出しているが、まずその残りを出す。

 

展覧会に出品する用の大きなそれたちは割れてなかった。割れていれば諦めがつくものを。

 

粗が目立つのに限って綺麗に焼成される。陶芸家の負の因果は大きい。いやこれは私の因果か。

 

 大作以外には20兪宛紊硫峇錣鮠討い拭数にして20個くらいか、造形において最近のこのサイズの花器には満足している。

 

今練習中の斜めに入れた刷毛目が地味ながら際立つ。

 

 刷毛目は普通に塗ると花瓶に平行に刷毛目が入るのだが、

 

これは少しテクニカルに斜めに刷毛目を入れている。

 

   

   (exノーマル刷毛目)

 

 

   IMG_1065.JPG

   (ex斜めの刷毛目)

 

 刷毛目は塗る際、ほんのわずかな手の動きや、刷毛の動きがそのままのニュアンスで出るので、

 

美しいラインを引く事自体テクニックが要求される。

 

 

 満足し、底と首回りに一つずつマスキングテープを貼っていく。

 

底のテープは釉がかからない為、首回りのテープは内側にかける釉が垂れない為。

 

地味に面倒で機械的な作業が続く。

 

持山氏はまだ来ない。

 

 

 昼休憩。珈琲を一杯飲む。

 

休憩後、マスキングの合間を縫って、ビニールを取った大作の続きを手掛ける。

 

大作は大壷。既に形の9割方は完成している。後は首と口だ。

 

 丸い外観に、首から上を丸い膨らみと逆方向にカーブを作る。

 

なかなか形が決まらない。首から口にかけて扱い散らかしていると土がへたって首が下がってしまった。

 

これは瀕死の重傷なんです。

 

明日まで乾かして固めて、それからdead or aliveだ。

 

テンションがだだ下がる。

 

 マスキングテープを貼る簡単なお仕事にも戻る気が失せた。

 

 

 一方持山氏は既に来ていた。PM2時くらいか。

 

うちは5時までなのに。

 

展覧会用の大鉢が窯から出てきていた。

 

非常に残念な事に水平の台に置いても、6ミリも高さが違っていて傾いている。彼女にしては珍しいミス。

 

素焼き失敗というよりも以前の仕込み段階の失敗。

 

果たして展覧会用のものの作り直しが決まった。

 

テンションがだだ下がりのようだ。

 

 

 テープを貼る気が失せている間、

 

習い来ている教室の方の質問に答えたり、こね方を教えたり、ろくろの修正などをしながら、時間が過ぎる。

 

つぶしているわけではない。

 

 持山氏は枇杷を食べながら、今年の西部伝統工芸展の図録を見ている。

 

当選しているから気分が良いのだろう。相殺する気なのかもしれない。

 

 

 私はテープを貼る簡単なお仕事に戻り、ペタペタしている内に

 

持山氏が帰宅した。明日来ます多分という事だ。新婚のくせに隠れて実家で昼寝する予定だろう。羨ましい限りだ。

 

外人のmaybeは来ないという意らしいが、彼女のそれは外人のそれに近い。

 

 

 テープを全て貼り終える頃、私の一日の仕事が終わった。

 

明日は釉掛けと蝋抜き用のマスキングとdead or aliveだ。

 

 

   

  (↑の画像をクリックして頂けると励みになります。生徒の某Oさんから顔のバナーがキモいとか怖いとか言われたので、

    このバージョンは既に仕込んだブログを除いてこれで最後になります。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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